はじめてパンチを褒められた。

しかもベリーがついたグッドで。

じつに四年生にして初めてのことである。



とあるオレンジの練習で、受けの方が連続的にパンチを打ち込んでいく練習方があるんですが、

わたしがその受けの方を担当しまして、イエローの仲間が取りをつとめていたんですけれど、

何回パンチしても叱られるもんですから、だんだん私めんどくさくなってきて、らくちんする手抜きというか、指先から爪先まで疲れないですみそうな足腰の位置をみつけてあーってパンチ続けていたら、

やたら師匠がベリーグッドを連呼しているので、おー、取りの子が褒められているんだなとおもってたんですけれども、

あんまりそれが長いもんですから、気を取り直してよく聴いてみたら私の名前にベリーグッドが並んでいまして気がつきました。なにこれ!褒められてんのあたしじゃん!



で、そのあとほったらかしにされてる間、さきほどの爪先からナックルパートまでの動きを繰り返しだんですけど、おお!おおお!これか、これなのかっ!

という感じです。

たしかにこれは面白い。

接地している爪先からナックルパートまで一本の芯が通ってる感じ。

しかし全く力感がない。こんなんで効くのか? いや、クラヴマガのパンチは、それでいいのかも。

いやいや。まだこれで終わりってことはないでしょう。

反復する素材が、やっとできたというだけで。



よし。今日はがんばったからな。(ほんとか?)コンビニで甘いものかってかえっちゃおう。(テリー伊藤のやつの大日本プロレスの商店街のVHSで若手に牛肉10kgちゃんこを手渡すケンドー ナガサキの声真似で)
立川の親子クラスのひと組が、お引越しにともなう離門と相成り、すこしさみしく御座候。

つらつら惟るに、児童にこうして長く教えたのは、わたしの初めてのことだったなと。

KMがどういうものなのか、彼はたぶん分からないまま始めて、分からないまま終わってしまったのかなと思うと、後悔は無くはない。

親子ひと組しかいないクラスでもあって、元気と明るさと遊び好きな彼の良さを殺さないように、武道ばった画一化で彼の伸び代を殺さないように、

のびのび遊ばせて進めたかったのだけれども、

月二回、一年間では短かったなと。



よかった所を探せば、受身の種子を六種、基礎だが彼の運動野に蒔けたことかなと。

上手な転び方を教えるということは、子がこれからどんな職能を学ぼうとも、いかなる人生を歩もうとも、子について回る不測のつまづきから子を護り、再び立ち上がるという具体的な根性を子に宿すことだと思う。



高校の時、体育の選択科目で私たちは柔道を習った。

二年間のうち、始めの一年は180分通しで受け身の稽古だった。

つまらない授業だと当時わたしは思ったが、今になってみると、担当の両津勘吉似な若い体育教師は人物だったと思う。

二年間、週に一度の2コマ。そんなたしない時間のなかで身につけられるもの、かつ、生涯の財産になるモノをという、二律背反を満たすのは、きっとこれくらいな物だろう。


そこでやめても良し、さらに続けるなら貯金にもなるし。


事実、それがあったから、他武道で即日それなりに稽古へと加えてもらえた事もあったし、不慣れなオープントーナメントでも、ダウンで出た後ろ回りが転倒によるさらなる損害と、審判の心証を、和らげたかもだし。


あの両津勘吉似の体育教師の蒔いた種は、たぶんわたしの中で育ち、クラヴマガの遺伝子と結びつき、ちいさい彼の中にまた6粒ひろがった。



また会うこともあるかもしれない。

今は寂しいけれど、これは楽しみに変わる。


わたしはきっと、するべきことをした。
左右のパンチで叱られる事が少なくなってきた。てゆうかなくなった。

と思ったら、今日はいままで言われたこともないような箇所を叱られた。

打つ時打ってる時引く時、ぜんぶ隙だらけだ。そうだ。

そして、例によってどうしたらよいのかはヒントしかもらえてない。

てゆうか、ヒントすらさりげなく、他の人の練習のなかでチラッとみせてくれただけみたい。じっとみといてよかった。危うく見逃すとこだった。予告なしなんだもんなぁ。

ははーん。そういうことか。

これが、クラヴマガのやりかたかー!(おかずクラブの真似で)




師匠に勧められて自分でもクラスをもって白帯の人たちと一緒に練習をはじめてわかったけれど、

学んでいる最中の人が、やがて必要になる細かいポイントのいくつかのうち、当初とうぜんの事ながらできていない箇所がたくさん目についていても、師匠はこれらを細々いちいち指摘しないで、あえて見逃して泳がせていることがあるみたい。というかしょっちゅうあって、それが何故なのか理解できず疑問な頃があったのだけれども、

カラダで憶えることは山ほどあって、最初からひと動作に10個の項目とか実現できるわけがないわけで、

そのうちの優先順位が高い事柄から憶えていくのが合理的ということなのかもしれない。

ましてこれは、今日のレッスンから帰ったら、もう明日使わなければいけない事態がおきるかもしれない事のための訓練なのだから、

10も20もいちどに教えられては初学者ならなおさら混乱してしまうわけで。


ならば生存のために必要な事柄のうち、優先順位の高いもの上から三つくらいから始めて、そのうちひとつでも身に付けて原隊へ帰ることができることのほうが、子難しい理論を持って帰って結局わけがわからないまま死ぬよりも合理的じゃないかと。

生きてまた次回レッスンをうけられるなら、次のステップを憶えたら良いと。

つまり、これが根幹を鍛えて、枝葉は後からでもよいということなのかな。


そういえば、わたしは教えすぎるって前に師匠から注意された事があったっけ。

あれは、一度に教えようとしすぎる。という意味だったのかな。
とりあえずまあ、パンチは次のステップに入れたということかな。

はー


また一週間くらい休みがこないかな。部屋篭りまたしたい。

もー仕事なんかしてる暇がないなあ。

明日会社が爆発したらいいのに。
そしたらしばらくは失業保険で練習三昧とか最高すぎる。
こんばんは。あたいです。

ちょっと思うところありまして、公開講座なんかしてみようとおもいます。



【イミ・クラヴマガ護身術 初級 公開講座】
日時/2月24日(金)19時〜20時
会場/渋谷駅より徒歩3分のスタジオ
講師/たじみもとこ
内容/360°ディフェンス・ハンドリリース・左右パンチ
費用/三千円
簡略化以前の本当のクラヴマガを体験してみたい方は、ぜひ motoco1990@gmail.com までお問い合わせ下さい。

なお、各カルチャースクールでの生徒および同門の方は場所代割り勘ぶんだけで参加していただけますので、お時間あるかたはぜひ一緒に練習しましょう。


さあみんなも渋谷でもとこさんと遊ぼう!(たけし城ふうに)